大牟田市山下 Y様邸 戸建アパート

2012年度に建築した戸建のアパートの化粧梁にひび割れが入って入居者様から心配とのお声をいただき、メンテナンスも兼ねて現場を訪問しました。

梁の側面に大きなひび割れがあります。

入居者様は梁に取り付けられているシーリングファンが落ちてこないか心配されていました。

木材は必ずひび割れます。建築して時間が経つにつれて木材は乾燥し、収縮しますので必ず割れます。

和室などに使用する化粧柱には背割りと言われる鋸目をあらかじめ入れておき、木材が収縮すると背割りの幅が広くなり他のひび割れが起きなくさせます。

その背割りにおける木材の弱体はありませんし、背割りがなく木材にひび割れが起こっても木材の弱体はありません。逆に乾燥された木材は水分を含んだ木材より強度が増しますのでひび割れた木材の方が強くなっています。

梁の側面に大きなひび割れがあり、下端のひび割れは小さなものでしたし、シーリングファンを揺らしてみたところ、ぐらつきがありませんでしたので取り付け部分は割れていないと判断し、落下の心配なしと判断し入居者様には以上のことを説明しました。

当社の木材は自然乾燥と呼ばれる方法で時間をかけて乾燥させますので、機械による強制乾燥は行いません。自然乾燥剤は建築してから800年以上かけて強度が発生しますが、機械による強制乾燥材は建築した時に一番木材の強度が発生しているため段々と強度は弱くなっていくと言われています。

自然乾燥材は背割りを施さないと外部にひび割れが起きますが、KD材(機械乾燥材)は木材の中でひび割れが起きます。AD材(自然乾燥材)とKD材の見分けはそういうところですることができます。木材の断面にひび割れがあるとKD材ですね。

決してKD材が悪いとは言いませんが一生物の家ですから、1世代だけでなく孫の世代や、その孫の世代まで末永く木材の強度を心配することなくお住まいいただくためには自然に乾燥された木材を使うべきだと考えます。


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